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2014年12月16日

オーバーヒートの行く末は

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水漏れをおこしていたウォータパイプ
歪みが出たシリンダーヘッド
シリンダーブロック
オーバーヒートの行く末は




今年の4月ごろの修理です。

平成10年式パジェロミニ、オーバーヒートで止まってしまったとのこと。
エンジンは4A30ターボ付きツインカム。
オーバーヒートはパイプからの水漏れが原因。
圧縮ガスが抜けてしまっているので、シリンダーヘッドの修正か交換が必要になりました。

どういうことかお分かりでしょうか?
エンジンは大まかに上下二つに分かれ、上部分のシリンダーヘッドはアルミ製なので、オーバーヒートすると過熱して歪んでしまい、エンジンの作動に不具合が出るわけです。水漏れだけを止めてもラジェーターから圧縮ガスが噴き出してまともに走れません。

そこで、上部分のシリンダーヘッドの修正か交換が必要になり、このエンジンの場合は修正できる歪みが限界値を超えていて、シリンダーヘッド交換になりました。
お客さんの要望で、中古を取り寄せ、交換しました。
ツインカムターボ4A30エンジンは精巧な作りの5バルブです。組みつけも手間がかかります。ラッシュアジャスターがバルブの数だけついていて、カムシャフトとの組み付けは神経使います。

無事エンジンはよみがえり、ツインカムターボの加速が復活しました。



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