AK12マーチ ヘッドガスケット交換

takachiyan

2009年10月28日 14:56

ヘッドガスケットから圧縮ガス抜けのAK12マーチのヘッドガスケット交換が終了しました。

続きの様子をアップします。
いまからカムシャフトを外しますがインテーク側(左)は可変バルブタイミングですので最進角位置にして外さなければなりません。
最進角位置にして動かないようにピンを差し込んでロックします。

オイル通路の穴からエアを吹き込んでカムシャフトを回して最進角位置にします。



カムシャフトをはずしました。
このマーチのCR12エンジンはサイレントチェーンです。スプロケットではなくギヤで回すチェーンです。
またこのエンジンはカムシャフトを外してチェーンを固定しなくてもフロントカバーを外さなければクランクギヤからチェーンは外れないのでこのようにだらんとさせても大丈夫です。


外したシリンダヘッドの裏面とヘッドガスケット。
ヘッドの当たり面に腐食による段差がついていてここからガスが抜けているようです。
ヘッドガスケットに茶色のガス抜け跡があります。

ヘッド面研磨して新品のヘッドガスケットに交換してヘッドを取り付けました。
ヘッドを取り外したシリンダブロックの写真撮るの忘れてました。シリンダブロックは肉厚が薄くヘッドガスケットも薄いので少々腐食が出ると抜けてしまうでしょう。腐食をさせないために冷却水は定期的に交換する必要がありそうです。

モーターで開閉する電子制御スロットルなので全て組み終えたら急速TAS学習をする必要があります。やり方は簡単でネットで探せば簡単に探せます。
TASとはスロットルアジャストスクリューの略でスロットル全閉位置学習と合わせてやる必要があります。
なぜ急速と付くのかはわかりません。どなたか教えて下さい。

スロットル全閉位置学習
1、エンジン暖気後、エアコン他電気関係のスイッチは全てOFFにする。
2、イグニションスイッチをON,OFF、5秒以上待ち再びON。エンジンは始動させない。ウィーンという作動  音がなるのを確認する。
急速TAS学習
1、イグニションOFF、アクセル全閉のままイグニションスイッチON(エンジンは始動させない)。ONして  3秒後にアクセル全開全閉を5秒以内に5回繰り返す。
2、アクセル全閉後7秒後にアクセル全開、約20秒そのまま全開。10秒後ほどにエンジン警告灯が点滅を始めるがそのまま点滅が終わり点きっぱなしになるまでふみっぱなしのまま待つ。
3、エンジン警告灯が点きっぱなしになったら5秒以内にアクセルを全閉に戻してエンジンを始動する。(アクセルは踏まずに始動する)そのまま20秒間何もせずに学習が終わるのを待つ。
4、エンジンを止めイグニションスイッチをOFFにして10秒以上経過してエンジンを再始動する。アイドル回転数、点火時期が基準値内であることを確認する。

アクセルペダルを全開するときは間違ってもエンジン始動しないで下さいね。


関連記事